こんにちは!元木です。
今日は、温かい住まいに必須の外張り断熱についてお話します。
断熱方法には大きく分けて「充填断熱」「外張り断熱」「付加断熱」の 3 種類があります。
それぞれの特徴をチェックして、断熱の大切さを知って欲しいと思います。
断熱の方法【充填断熱】【外張断熱】【付加断熱】について
断熱方法には【充填断熱工法】【外張り断熱工法】【付加断熱(充填+外張り)】と大きくわけて3つの方法があります。その違いは何か?というと「家のどこで断熱をするのか」という点です。
充填断熱とは?
木造住宅の一般的な断熱工法で、断熱する場所は「家の内側から」です。
壁や天井の中に断熱材を充填していき、グラスウールなどの繊維系断熱材が使われます。セルロースファイバーや粒状になったグラスウールを機械を使って吹き込んでいく「吹き込み工法」、またプラスチック系断熱材と合板などが一体となった「パネル工法」などがあります。
柱と柱の間、壁の中などに隙間なく断熱材を詰め込むには高度なテクニックが必要です。
コンセントボックス、エアコンダクトの穴なども考慮しつつ、隙間なく施工しなければ断熱性能はUPしません。隙間があると、その隙間から熱が逃げ、空気の出入りが発生するため壁の中で結露が発生しやすい状態になります。気密シートを貼ったり断熱が弱い箇所の補強を忘れずに対応することが重要となってきます。
外張断熱とは?
文字通り「家の外から」断熱をする方法です。
住まいを外側からすっぽりと全体を包んで断熱するため「家全体を断熱材で覆った魔法瓶のような家」と表現されることが多いです。
柱や梁などの外側から断熱材ですっぽりと切れ目なくおおうことができるので、隙間ができにくく、安定した高い断熱性や気密性を実現することが可能です。
付加断熱とは?
充填断熱と外張り断熱を組み合わせた断熱方法です。とても優れた断熱性能が得られます。
外張断熱のメリット
①結露が発生しにくい
外張り断熱工法は、外側から隙間なくおおうことで高い断熱性がキープできるため、寒さ暑さなど外気の影響をシャットアウトします。
夏・冬を通して壁の中の温度は室内とほぼ同じになるため、温度差による熱交換で発生してしまう壁の中の結露を防ぎます。
結露ができない=カビや腐食することもないので、建物にも優しく耐久性にもかかわってきます。
②気密性が高い
気密性の高さは、外断熱工法の大きなメリットです。
外壁仕上げ材のすぐ外側に断熱材をいれるのですが、断熱材はひとつなぎのものを住宅を覆うようにして入れます。そのため、建物の気密性が高くなるのです。また、家を覆うようにして、ひとつなぎの断熱材を入れることにより、断熱材で家の構造体が守られるという、さらにプラスのメリットもあります。
断熱性能はどこまで必要か?
「どこまで断熱性能を求めれば良いか」ということをよくお客さまから質問を受けます。
目安として、HEAT20 基準にある「Ua 値」を確認していただければと思います。
日本列島は寒い地方から暖かい地方まで全国を現在 8 つの地域に分類し、各地区に適した省エネ基準が設けられていています。徳島県は「6地域」に区分されています(一部5地域もあります)。
「6 地域」の HEAT20 「G1」または「G2」の基準数値をクリアする断熱性能があれば、温かな住まいを手に入れることができるはずです
「6地域」の断熱基準の数値を見ると…
◇ 省エネ基準…Ua 値 0.87
◇ ZEH…Ua 値 0.60
◇ HEAT20 G1…0.56
◇ HEAT20 G2…0.46
「Ua 値の数値が少ない=断熱性能が高い!」と覚えてください。
詳しくは、ブログ「知っておきたい、健康に暮らせる「断熱性能基準」とは?」をご覧ください。
なぜ、断熱が重要なのか?
断熱性能は、住む人の健康のためにとても重要です!
高気密・高断熱の家は、家中どこでも温度を一定に保つ事ができます。
部屋から部屋、リビングから廊下、キッチンなど、各部屋ごとで温度差がないということは、温度差によるストレスがなく、とても体に優しく健康を守ることに繋がります。温度差によって引き起こされるヒートショックを予防することができます。
そして、結露を防ぐためにも欠かせません!
結露は、温度差によって水蒸気が水滴になる現象のことです。
ガラスや窓などにできる表面結露、そして壁の中にできる内部結露があります。結露によってカビが発生し家の構造そのものを腐らせたます。また、カビやダニが繁殖し住む人の健康にも悪影響を及ぼします。
結露が原因で、住宅や住む人がダメージを受けてしまう…なんてことは避けたいですよね。
だからこそ、結露を発生させない外張り断熱、高気密高断熱の家づくりが必要というわけです。
優れた断熱性能は、心地よい暮らし、また住む人の健康を守る!住宅を守る!
ということを、ぜひ知っていただきたいと思います
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