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2018年暮れの終業にあたって

不動産部の平です。当社の年内の営業も明日までとなります。ここらで、年末のご挨拶をしておこうと思います。

年寄り染みたことを言うならば、「本当に月日の経つのが早くなって、もうあと4日したら、正月が来てしまう!」ですねぇーー。

本当に『光陰矢の如し』、特に仕事がスムーズにいかないと余計に時間が早く経ってしまうような気がします。いくつもの課題を残したまま、今年も暮れて、新年を迎えようとしています。

皆さん、年末を如何お暮しでしょうか?

 

私は生まれも育ちも九州なので、里帰りというと九州に帰省することになるのですが、5月の連休と年末年始の休みには帰省はしません。帰ってからの事を考えると足がないと困るので、車で帰省しますが、この2つの時期は、民族大移動の時で、高速も一般道も大きく渋滞します。一度、お正月に帰ったことがあるのですが、目指すフェリーは定員オーバーで乗れず、行きも帰りも家に帰るのに一泊しなければならないひどい状態で、1日親の顔を見る為に、合計5日間を費やさねばならないことになったことがありました。これに懲りて、この民族大移動の時期は、帰省を避けることにしています。また今の時期は四国横断と違って、九州横断するのには、チェーンが必要になることも多いですから、それもこの時期に帰省を避ける理由の一つです。

 

ところで、帰省をする人は、その目的は家族・親戚との親睦ですよね?互いに顔合わせをして、今年もよろしくお願いしますという確認をし合います。またお孫さんの顔やその成長を祖父母に見せるという目的で帰る方も多いでしょうね。

 

そんな家族が集まったであろうお正月やゴールデンウィークの後に、時々持ち込まれるお客様からのご相談のパターンがあります。高齢になったお父さんやお母さん、また祖父母が認知症になってしまい、誰が面倒みるか、あるいは、施設に預けるかでいろいろと話し合った結果、それは解決した。ところが住む人がいなくなった家や土地をどうするか・・・・・という事で、結局売却するしかないという結論になったから、売却してほしいという話です。

 

この件は、もうご存知の方も多いと思うのですが、当社の方で「はい、わかりました」とお受けして売却することはできません。売主(所有者)が認知症になってしまった場合、そのままではその売主の意思表示は法的に有効とはされませんから、売買契約を結ぶ事はできなくなります。売却するとすれば、家庭裁判所に後見の申し立てをして成年後見人を選任してもらわなければなりません。しかし裁判所が後見人として選任するのは家族とは限りません。司法書士や税理士などの専門職が法定後見人となる場合が多いです。その後見人は被後見人の財産を守るという立場で仕事をしますので、スムーズに売却の話が進むとは限りません。売却できるようになったとしても、それまでに相当の期間を要することになりますので、まずは後見人の選任をしてからでないと当社で売却の相談を承るという事にはなりません

 

ですから、今度のお正月のように、家族や親類が集まるときに、そしてまだご両親や祖父母の方々がお元気なうちに、もし認知症になったら、或いは、相続財産の分け方などを話題にして、話し合いをしておくことが非常に大切になってきます。認知症になる前であれば、自分の子供や兄弟などを任意後見人として選んでおくこともできますし、家族信託という制度を使って、両親や祖父母が認知症になった後の事や相続発生後の自分の持つ不動産の管理の仕方や分け方などを決めておくことも可能です。

 

もうすぐ、65歳以上の4人に1人は認知症になるといわれる時代です。そして、2018年の日本の相続された財産は54兆円だったらしいですが、2019年にはその額が60兆円にもなるといわれています。

これは、私たちの両親や祖父母が苦労して作ってくれて、子供世代が受け継ぐことのできる財産の額です。ご本人たちがお元気なうちにしっかりと話をして、無作為に100兆円にまで膨らんでしまった国家予算の税収源の一部にされないよう対策を考えねばならないと思います。

 

私ももう何年かするとこの65歳以上の仲間入りですし、実際に私の母親は九州で、認知症に掛かり施設に入って暮らしています。私自身も他人ごとではないわけです。皆さんにも実際に自分にいつかは降りかかってくる問題です。家族や親類が元気に集まっている時こそ、この問題を話し合うチャンスです。今年1年間のご愛顧の感謝をするとともに、来る年が皆様にとって良い年になるためにも、このことをお願いをして、年末のご挨拶とさせていただきます。

ではよいお年をお迎えください。