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「失敗しない土地探しの秘訣」 第13回  その家の主役は誰?

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皆さん、こんにちは。(株)セイコーハウジングの平です。

前回は、土地探しのポイントとして、五つの要点があり、

一つ目は、資金計画をしっかりと立てる事。そして、

二つ目は不動産の価値を自然環境と日常の便利さのどちらに置くかをはっきりさせること。三つ目に、夫婦でお互いの希望に関して価値観を擦り合わせておくこと。

ということを話してきました。

 

今日は、四つ目

それは、誰(或いはいつ)を中心に家造りを考えるのかを決めることです。

具体的に言えば、その家の主人公は旦那さんか、奥さんか、或いは、子供なのかって事です。

土地を探しに当社へいらっしゃる方で、一番多いのは、子供中心です。

「□□小学校に行かせるから、この学校に近いところで」という人です。

「中学校は、もう1人で充分行けるはずだから、そんなに近くなくても良いが、小学校の時は、余り学校が遠いと心配になるから、小学校に近いところで土地を探してください。」

これは、よく分かります。小学校1年2年では、家から遠いと、通学時が心配になる、何度も送り迎えはできないから、近いところで家を建てよう。・・・という気持ちは充分に分かります。

 

 しかし、今、就学前の子供がいらっしゃるとして、子供と一緒に過ごせるのは、せいぜい10年~15年です。長くても20年位ではないでしょうか?男女ともに、平均寿命が延びてきた今、子供と一緒に暮らす期間より、夫婦2人で、過ごす時間が圧倒的に長いはずです。或いは、老いた親を引き取っての介護の生活が待っているかも知れません。もう数年で、65歳以上のうち5人に1人以上が認知症になる社会が到来しますから。まあ、介護の問題を語りだすと、話が横道へ行ってしまいますので、ここでは触れません。

 ここで言いたいのは、決して、家の中心に、子供が居るわけではないという事です。

 

言い方を変えると、家造りを誰を中心に据えるかと言う問題は、あなたやあなたの家族が何を優先するかと言うことになります。。

あなたが、仕事を優先するというなら、職場に近接した場所になるだろうし、子供を優先するというのなら、学校に近いところを選ぶことになるでしょう。誰を中心に据えるかによって住む場所さえ、変わってくることでしょう。

 あなたのこれからの人生も長いのです。最近よく聞くようになりましたが、人生100年の時代に入ってきます。その人生の節目節目で、家に一緒に住む住人も変わるし、あなたご自身の生活も違うでしょう。仕事をしている時と、定年後ではあなたご自身の家に求めるものも変わるでしょう。

 

家のことでよく言われる言葉に、「家は三度建てないと満足できるものにならない」というのがあります。でもこの言葉が正しいとすれば、それには条件が付きます。「同じ家族環境で、同じ生活状態で、同じ気力・体力で」という条件です。

実際には、もし3回建てるとしたら、その時その時でその人を取り巻く環境が変わり、家に求めるものが違ってくるので、条件が変わってくるはずです。同じ条件で三度建てることはあり得ないのです。

 

脱線しそうですが、少し、家造りの変化に関してここで話しをさせて下さい。

私達を取り巻く住環境は、地球規模の環境問題を受けて、諸外国からの圧力を受けながら、大きな転換点にさしかかっています。国では、戦後昭和から平成初めにかけて、住宅産業の保護育成の目的もあって、30年程の家の建替えサイクルに合わせた、住宅政策を推し進めてきました。しかし、温暖化、産業廃棄物、CO2削減の課題を受けて、何時までも環境負荷の大きい、「作っては壊す」の繰り返しを続ける家造りのやり方は、推し進めるわけにいかなくなりました。

 

この流れの詳しい流れはそれだけで、私のこの長いブログの数回分にもなると思いますので、ここでは省きますが、この流れに沿って、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」(200年住宅法)が10年前の2009年の6月4日に施行されましたが、この法律は戦後の日本の住宅造の方向を全く変えるものです。「作っては壊す」から「いい物を作ってきちんと手入れをして長く使う」への大転換です。「フロー」から「ストック」への時代の転換です。

 

この法で規定している長期優良住宅認定の要点の一つは、内部構造の可変性です。50年、100年と住宅を持たせるには、勿論第一に構造的に長い耐久性が有るもの、強いものが必要です。そして、50年、100年と経つ間に、交換しなければならないものが順次出てきますので、その交換やメンテナンスがしやすいことが重要です。

 その二つが満たされていても、内部の間取などが、固定的で換えようのないものであれば、「使い勝手が悪くなったから、まだまだ使える家だが、この際建替えよう」となってしまいかねません。ですから、住居を構造部分(スケルトン)と内部構造(インフィル)にわけて、内部構造に、その時その時の住人の生活に合わせることができる可変性を持たせるというのが、長期優良住宅の要点でもあります。

 

これから家を建てるあなたには、この長期優良住宅の規定に沿った家造りを行うことをお薦めしますが、取り敢ず、新築からしばらくは、その家での暮らしの中心を誰に据えるかと考え、その次の家の主役が誰であるかをも考えた上で、土地の選定をすることが肝要だと私は言いたいのです。この事が、土地探しの要点の4つめのポイントです。

 

次回は、最後の五つ目のポイントの話をいたします。

では、また。

(株)セイコーハウジング  不動産部 平